超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 誰もいない教室で、あの子の体操着を盗んでしまった、十一歳の夏。誰もいない墓地で、あの子の墓の前にそれを返した、十三歳の夏