超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

鼻毛

 世界で最後の一本になった鼻毛の持ち主の少女が、花の匂いを嗅ごうと、鼻カバーを外そうとして、指の爪を剥がしてしまった。