超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

借りるね

 スマホに死んだ母から着信があって「借りるね」とだけ言われて切れて、何だったんだろうと思いながら化粧の続きをしようとすると、鏡に自分の姿が映っていない。