超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 道端の、段ボール箱の中に捨てられていた、まだ動いている真っ赤な心臓に、「ごめんなぁ、ごめんなぁ」と泣きながら、駆け寄っていく男。男の胸には、ぽっかりと穴。