超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

しぬ

「しぬー?」「しぬしぬ」女児と老婆の声が聞こえてきた。声のする方に目をやると、一体の人形が軒下で首を吊られていた。「これしんだら、おかーさん、かえってくるー?」「くるくる」