超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

それから

 娘が、絵本を前に泣きじゃくっていた。
「こうして、ふたりはいつまでもしあわせにくらしました。」
 そう読み上げた瞬間、お姫様の首筋に鳥肌が立ったのだそうだ。