休みの日、図書館に行って、本を読んでいた。しばらくして、煙草が吸いたくなったので、喫煙室に向かった。すると、喫煙室の隣に、ドアにバナナのイラストが描かれた部屋があった。そっとドアを開けると、清潔な室内に、テーブルと、バナナが山盛りになった果物籠があり、数匹の猿たちが、静かにバナナを食っていた。猿たちは私に気づくと、困惑しているような、軽蔑しているような目で私を見た。おっと、これは失礼。私は謝り、バナナの部屋のドアを閉め、喫煙室に入った。煙草を吸い終え、図書館内に戻ると、一匹の猿が窓辺の椅子で、哲学書を読んでいた。そっと近づくと、かすかにバナナのにおいがした。