超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 私が灰にした実家の、灰になった仏間で、灰になった母が、灰になった精神安定剤を飲もうとしているが、手も薬も喉も、風に吹かれてぼろぼろと崩れていく。