超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

歯車一つ

 耳掃除をしていたら、耳の中から小さな歯車が出てきた。慌てて耳の中に戻そうとしたが、どうもうまくはまらない。仕方がないので捨てた。まぁ、歯車一つなくなったところで支障はないだろう。ところで俺今何をしてたんだっけ。あ、耳かきがある。そうだ、耳掃除してたんだ。しばらく耳掃除をしていたら、耳の中から小さな歯車が出てきた。慌てて耳の中に戻そうとしたが、どうもうまくはまらない。仕方がないので捨てた。まぁ、歯車一つなくなったところで支障はないだろう。ところで俺今何をしてたんだっけ。あれ?耳かきがある。俺何で耳かきなんか出したんだろう。まぁ、いいや。せっかくだから耳掃除しよう。しばらく耳掃除をしていたら、耳の中から小さな歯車が出てきた。慌てて耳の中に戻そうとしたが、どうもうまくはまらない。仕方がないので捨てた。まぁ、歯車一つなくなったところで支障はないだろう。ところで俺今何をしてたんだっけ。あれ?何だ?この変な形の棒?