スーパーマーケットから、買い物袋を持ったおばさんが出てくる。買い物袋は安売りの野菜や総菜でパンパンに膨らんでいる。おばさんは自転車置き場に行き、その袋を自転車の前かごに詰めて走り出す。おばさんはしばらく自転車を走らせ、ある小さなさびれた神社に着く。おばさんは石段の脇に自転車を置き、財布を持って石段を登っていく。石段を登り切り境内に着く頃、おばさんはすっかり息が切れている。おばさんはよろよろと社務所に行き、店番のお婆さんから絵馬を一つ買う。また来たのかい。お婆さんは苦笑いをする。おばさんは何も答えず、油性ペンで絵馬に「人類が滅亡しますように」と書いて、それを掛ける。そこにはおばさんが同じことを書いた絵馬が無数に揺れている。そしておばさんは石段を下りながら、今夜の夕飯のことを考え始める。