超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 終電で、目の前に座って眠りこけるおじさんの胸に、覗き穴が開いていた。さりげなく近づいて覗くと、小さな女の子が宇宙人の人形を抱きしめて、私を怯えた目で見ていた。