超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 女の子が一人、野花に耳を近づけている。何の音を聴いているのかと尋ねると、女の子は「違うの。耳が、鼻ごっこしたいって言うから」