超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 焼き上がった祖父の頭蓋骨に小さな穴が無数に開いていた。「空気穴です」火葬場の人が言う。「中で虫を飼ってらしたんでしょうねぇ」