超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

速報

 ニュース番組の途中、「えー、ここで速報が入ってきました……」と、ニュース原稿を受け取ったアナウンサーが、その原稿をじっと見つめたまま動かなくなり、やがて鼻の穴から血がどろりと垂れてきて、「しばらくお待ちください」の画面に。