超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 夕方、民家の玄関の前で、「おうち入れないぃ、影焼いてぇ、おうち入れないぃ、影焼いてぇ」と泣き叫ぶ子どもに、百円ライターを持った母親らしき女性が慌てて駆け寄る。