超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

ボタン

 町のはずれのビルの壁にある「押しボタン式××」と書かれた謎のボタン。××の部分がかすれて読めない。ボタンを押しても信号が変わるわけではない。ただ以前一度だけ、霊柩車の運転手が車から降りて押しているのを見たことがある。