超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

専用車両

 満員電車に揺られている時、ふと隣の死者専用車両を覗くと、麦わら帽子をかぶった女の子が一人ぽつんと座っていて、やがて海の近い駅で降りていった。