超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

福笑い

 おじいちゃんの遺影で福笑いをしている最中、偶然笑っているように見える顔が出来たのを見て、母がふと「こんな風に笑うことができる人だったら、おじいちゃんの人生も変わっていたかもね」とつぶやき、場の空気が重くなる。