超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

いいの

 彼氏の家に遊びに行き、何気なく手に取った卒業アルバムをめくると、どのクラスにも彼氏と同じ顔・名前の男子の写真が一人ずつ載っており、いつの間にか背後にいた彼氏が「俺、6組のだから、君、いいの引いたよ」と笑う。