超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

夜の山

 ある夜、父に「弟、欲しくないか?」と訊かれたので、「まぁ、うん」と適当に返事をすると、父は「よし来た」と言いながら、ヘルメットとツルハシを持って夜の山に消えていった。