ある夜、父に「弟、欲しくないか?」と訊かれたので、「まぁ、うん」と適当に返事をすると、父は「よし来た」と言いながら、ヘルメットとツルハシを持って夜の山に消えていった。
満月の晩に決まってやってくるそれは、見た目はふつうのゴミ収集車だが、運転手には顔がないし、墓地の前でしか停まらない。
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