2016-04-30 酔いと呪い トモコからきいた話 そいつが死んだ時、一番の下っ端だった俺の耳の穴の中に、そいつの死体を埋めることになった。 アル中だったそいつは、死体になっても酒瓶を握りしめて離さなかったので、仕方なくそのまま埋めたのだが、それ以来寝返りをうつたびに、瓶に残った酒が俺の頭の中にちょろちょろと流れてくる。 俺がいつも酔っているのはそのせいなんだ。 あの馬鹿。