2012-10-19 夏の日とバナナ トモコからきいた話 開業したばかりの果物屋に、小綺麗な母子がやってきた。 「すみません」 「何でしょう」 「息子のおちんちんを切り落としてしまったので」 「ええ」 「代わりに何か、いい物ないかしら」 「はぁ」 少し考えてからバナナを差し出すと、母親に 「あなたふざけてるの?」 と怒られた。 息子はずっと雲を見ていた。 林檎に蝿がたかっていた。