超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

第一号

 ある朝、登校すると、クラスメートの女の子が教室で一人、自身の長い尻尾を首吊り縄の形に編んでいて、僕の方を見向きもせずに、「第一号になる?」と訊いてくる。