超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

使える

 病院の裏でしゃがみこみ泣いている僕に、清掃員のお婆さんが、「ほれ、まだ使えるの、あっかもしんねぇからよぉ」と言って、心臓が詰まったゴミ袋の中をガサガサやり出した。