病院の裏でしゃがみこみ泣いている僕に、清掃員のお婆さんが、「ほれ、まだ使えるの、あっかもしんねぇからよぉ」と言って、心臓が詰まったゴミ袋の中をガサガサやり出した。
家電量販店の店員に勧められて、悟りを開いたモデルの扇風機を買ったが、風鈴を一度、ちりん、と鳴らした風を吹かせた後、一切動かなくなった。
地元の図書館のトイレには、トイレットペーパーの代わりに父が書いた詩集が置かれていて、父は毎日その図書館に通っている。
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