超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

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 人のいなくなった村で、作業服姿の男が一人、道端の地蔵に近寄り、頭部に両手をかざしてはため息をつき、地蔵の顔に黒いスプレーで「×」印をつけていく