超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 部屋で母の葬式で読む弔辞の原稿を書いていたら、天井から何かがぽとっと落ちてきたので、「虫!?」と思いながらおそるおそる確認すると、床の上のそれは箪笥の奥にあるはずの私のへその緒だった。