夜中、息苦しさで目が覚めると、大きな猿が、ぼくの首を絞めていた。払いのけても足で蹴っても猿は動じない。やがてぼくは意識を失った。翌朝、いつもの時間に目が覚めた。昨夜のは夢かと思い父に話すと、「ああ、お前ももうすぐ声変わりするんだね」と父は…
部屋で母の葬式で読む弔辞の原稿を書いていたら、天井から何かがぽとっと落ちてきたので、「虫!?」と思いながらおそるおそる確認すると、床の上のそれは箪笥の奥にあるはずの私のへその緒だった。
おじさんの溶けた物が、終電の座席にこびりついている。
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