超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

泣いてる

 夕暮れ、公園のベンチで、若い女の膝に突っ伏して、中年女が震えていた。若い女は「今お母さん泣いてる。私は泣いてない」とスマホで話していた。