超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2022-07-15から1日間の記事一覧

流れ星

流れ星を夜空に投げるバイトの時、いつもは使わない軍手をはめないと掴めないやつが一つあった。あれは願いを叶えそうだ。

泣いてる

夕暮れ、公園のベンチで、若い女の膝に突っ伏して、中年女が震えていた。若い女は「今お母さん泣いてる。私は泣いてない」とスマホで話していた。