超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

かわいそう

「お母たんかわいそう、お母たんかわいそう」とつぶやきながら、娘は今日も、亡くなった妻の遺影の唇に赤いクレヨンで色を付けている。