超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

握手

 事務所のドアをノックすると、扉が開き、作業服を着た巨大なカマキリが現れた。「ようこそいらっしゃいました。ああ、握手……はできませんね、ははは」彼こそが、この養蝶場の経営者である、××氏だった。