超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

くるくる

 最近家の時計の長針の様子がおかしいので、行動を注意していたら、他の時計の短針とラブホテルへ入っていくのを見た。そのことを短針に告げると、短針は乱心したようにくるくると回り出し、やがて「4」でぴたりと止まって、そのまま動かなくなった。心配である。