超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

場所

 校庭の隅に、いつでも虫の死骸が落ちている場所がある。たまに猫やカラスも死んでいる。先生たちは目を伏せて「ただの偶然だよ」と言う。イタズラでそこを掘ってみた後、「何かの骨が埋まってたぜ」と得意げに話していた友だちは、まだ入院中だ。