校庭の隅に、いつでも虫の死骸が落ちている場所がある。たまに猫やカラスも死んでいる。先生たちは目を伏せて「ただの偶然だよ」と言う。イタズラでそこを掘ってみた後、「何かの骨が埋まってたぜ」と得意げに話していた友だちは、まだ入院中だ。
夜中、何かが枕元で動いている気配がするので、そっと目を開けてみると、窓際に吊していたはずのてるてるぼうずが、私のスマホで明日の天気を確認していた。
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