超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 どこかに消えてしまった母親を求めてひたすら泣き叫ぶ、という夢を見た次の朝は必ず、布団の中に、飼ってもいない猫の毛の束が落ちている。