超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 夜明け前、売れない画家の住む安アパートの窓の前に、白い蝶々が列を作って並んでいる。午後には色とりどりの蝶々たちが見られるだろう。彼はいつも蜜の匂いがする。