超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 良い雨と良い陽の日が続いたためだろう、信号機が熟れて、すべて赤信号になってしまった。しばらく車には乗れないが、交差点に甘い香りが漂っている気がして、案外嫌ではない。歩くのもいい。