超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

水たまり

 この水たまり、人間の口みたいな形してるなぁ、と思いながら足を突っ込んだら、そこから二度と足が抜けなくなった。日々じわじわと目線が下がっていく。お気に入りの靴は、もうすっかり溶けてしまっただろうな。そういうわけですので、私に構わず先に行ってください。