超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

宝石商

 宝石商のその男は、客たちに宝石を勧めながらも、心の中では、自分が飼っている老犬の鼻水が、どの宝石よりも美しいと思っている。