超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

だいじょーぶ

 外から帰ってきた息子が、「ぼくねー、かそーば、だいじょーぶだったよ、かそーば」と繰り返すが、よく意味がわからない。ただ息子をよく見ると、体のそこら中が煤で汚れていた。