超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 今日も学校から家に帰ると、玄関のドアを開けた瞬間、鼻をつく生臭い臭いと、母の怒鳴り声。「人魚、人魚、人魚、人魚、人魚、人魚……!」そして、父の小さく笑う声。