超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

強い

 ぼくが一人、ヒーローと怪獣のフィギュアを戦わせていたら、引きこもりの兄が突然部屋に入ってきて、「火が一番強いんだぞ」と言いながらフィギュアをライターで炙り始めた。