超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

生首

 夕食のおかずが生首だった日の夜中、水を飲みに台所に行くと、禿げ頭の父が、三角コーナーの中の生首の髪の毛を、自分の頭にのせているのを見た。悲しくなった。