超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

「ばいばい、またね」彼女と話した後、受話器を置こうとすると、受話器の穴から、一輪の花が咲いていることに気づいた。摘み取って、花瓶に挿す。白い、華奢な、彼女のような花だ。