超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 木の枝に揺れる首吊り死体の下に、人々が集まっている。「またですか」「あの女は諦めた方がいいかもしれませんね」人々はそんなことを話し合っている。首吊り死体と、集まった人々は、全く同じ顔をしている。「次は誰がいきますか」