超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

ハンバーグ

「これ、息子が好きだった、私の手作りハンバーグです……」母親が弁当箱を開ける。美味しそうなハンバーグがある。漁師たちは神妙な顔で頷き、ハンバーグをちぎり、釣り針の先に付けていく。