超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

 テレビの天気予報。明日、私の町の地図の上に「骨」の次。母がつと立ち上がって、どこかに電話をかける。「夫のは、降りますか?」受話器から向こうの声。「お名前を教えてください」母は電話を切る。そして自分の椅子に座って、しくしく泣く。「骨」の日は、いつもこうだ。