超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

笑顔

 夜の繁華街に、酔っ払ったサラリーマンの一団がおり、その中からおっさんが出てきて、道端にゲロを吐いた。汚ねぇなぁと思いながらちらりと目をやると、そのゲロの中に「死ね」という文字がいっぱい浮いていた。おっさんは笑顔で一団の中に戻り、やがて見えなくなった。